MESHUGGAHの名盤『Nothing』と『Chaosphere』を聴き返す。

2017/04/02

その他/コラム

MESHUGGAHのヴォーカル、イエンス・キッドマン。

 全人類にオススメしたいMESHUGGAH名盤『Nothing』を久しぶりに聴き返していました。するとどうでしょう。この曲が、「変拍子とポリリズムが多用されている」と勘違いして聴いていた4年前よりも「ずっと拍子」だと認識して聴いている現在のほうが格段に良く聴こえます。変拍子を随所に取り入れるPERIPHERYとかの楽曲とは異なり、この曲はずっと4/4拍子。頭の中で「1,2,3,4、1,2,3,4」と数えると、そのうちピッタリと合うリズム構成になっています(イントロはたぶん8小節で1ループ)。

 自分が特定の楽曲を何拍子と認識していようが感じ方はそんなに変わらないと思っていたので、驚きました。例えば、私の大好きなSOILWORKの以下の名曲、一部で変拍子が使われているのに最近気付いたんですが、別に(自分の中では)「それがどうした」っていうカンジです。SOILWORKは聴き手を翻弄する「いかにもな変拍子」を使うタイプではなく、さりげなく変拍子を取り込むタイプだからかもしれませんけど。



 話をMESHUGGAHに戻します。超ド級の名盤『Chaosphere』収録曲は近年の作品よりはまだシンプル(4小節で1ループのリフが多い)で、現時点では『Nothing』と並んで一番のお気に入りの作品です。以下の曲は、シンバルの音に合わせながら頭の中で「1,2,3,4, 1,2,3,4」と数えながら聴いてみるとギターリフのフレーズの始まりと終わりが分かりやすくなって、以前よりも格段にノリやすくなりました。皆さんも試してみるのをオススメします。こちらのタブ譜を見ると分かりやすいです(左上の再生ボタンを押すと曲が流れます)。

この曲のイントロはかなり四拍子で数えやすいですね。

 私がMESHUGGAHを初めて聴いたのは確か6年ほど前。当時は「なんかよく分からんけどプログレッシヴでウネウネしてて不気味でスゲェェェェェ!」と思ってた、「ただただ翻弄される」だけだった彼らの音楽。改めて拍子を意識して聴き返してみると、音楽の素人ながらに意外と感じ方が変わりました。自分は長らくMESHUGGAHよりもそのフォロワー(TEXTURES, PERIPHERY, SIKTH, RAM-ZETなど、いずれも最高を越えているバンド達)のほうが好きだったのですが、拍子を数えながらMESHUGGAHを聴き返してみた所、最近その魅力が以前よりも分かってきた気がします。それから、PERIPHERYやSIKTHといったバンドを聴き返してみても、それぞれのパートが単なる四拍子のシンコペーション・リフなのか変拍子(5とか7とか4+4+2とか)リフなのかを把握するだけで感じ方が意外に変わったりもします。聴き方ひとつで、なんと言いますか、「無暗に振り回されなくなった」感覚が自分の中に生まれました。

   音楽は何度も繰り返し聴いたほうが楽しいというのは常識だと思いますが、MESHUGGAHという難解極まりない関してはこの傾向がさらに顕著だと思います。MESHUGGAHは間違いなく聴きこむだけの価値があるハイレベルな音楽性を有しており、うるさい音色に抵抗が無ければ、全ての音楽好きに何度も繰り返し聴いてほしいですね。最初は「なんじゃこりゃ」と思えるような音楽であっても、聴いていく内に一生モノになっていくものも多々あります。個人的には以下の二作品が特にお気に入りで、近年の作品よりはシンプルだと思います(それでも難解ですけど)。何はともあれこのバンド、必聴です。ちなみに、『obZen』以降の作品はリフが非常に長尺(自信ありませんが、16小節1ループが増えているはず)なうえドラム等のアクセントの付け方も複雑極まりない為、この記事を書いている時点での私の理解の範疇を超えている(あまり好きでは無い)曲が大半を占めています。今後、聴き込んでいこうと思います。